急行つやま日帰り行1
平成21年3月14日のJRダイヤ改正で、津山線を走る急行つやまが廃止されることになった。この急行はJR唯一の昼行急行で、津山線を一日一往復している。これが廃止されるとJRの昼行急行はなくなってしまうのである。かつては全国いたるところに走っていた急行も、あるものは特急に格上げされ、あるものは快速となり、今残っているのは、昼行はこのつやまのみ、夜行は能登、きたぐに、はまなすの3本となってしまった。そのため廃止される前にぜひともこの貴重な急行を見届けようと、3月1日に日帰りで乗りに行ってきたわけである。また今回の旅行では、新横浜始発のひかり393号の乗車、ケータイ国盗り合戦の領地獲得で淡路島訪問、姫路駅高架完成の確認などもあわせて目的としている。
平成20年のダイヤ改正で、新横浜駅始発のひかり号が運行を開始した。1日1本だけで朝6時始発のひかり393号広島行きがそれである。新横浜始発だけでも珍しいのに、ひかりにもかかわらずN700系の車両が使用され、東京や品川始発ののぞみに新大阪まで抜かれず、先行するのである。そんな魅力ある列車なので一度乗っておきたいとかねがね思っていた。
朝6時10分前、新横浜駅に着く。まだ夜明け前で薄暗く、日曜日の朝なので利用客もそれほど多くない。新幹線用のEX-ICカードで改札機を抜ける。このカードがあるとあらかじめインターネットで予約した指定券を券売機で引き換えることなく、直接改札機をタッチするだけで新幹線が利用できる。改札機の乗車券の取り出し口には自分の席番が表示されたカードが出てくるので、それを見れば自分の座席番号が分かる仕組みになっている。
早朝なのでまだお腹はすいていないが、駅弁を買っておく。新横浜から乗るときは、シウマイ弁当を買うことが多いのだが、今回は横濱オムライスにした。JR東海パッセンジャーズの発売で750円と値段も手ごろである。駅弁のオムライスというのも初めてだろう。
ホームに上がるとすでにひかりはホームに据え付けられていた。昨日のうちから、ホームで停留していたのだろう。今までだと東京方から滑り込む列車に、発車ベルにせかされながらあわただしく乗り込むというのがパターンだったから、落ち着いてゆったりと車両に乗り込むことができる。始発駅ならではの感覚で初めてのものだ。
定刻に発車。N700系のすばらしい加速を味わう。通勤電車にも引けをとらない加速感だ。しかし、この加速感を味わっているのは、この車両ではわずか4人だ。日曜の早朝とは言え、少しさびしい。
15分で小田原に着き、少し乗り込んできた。まだそれほどお腹はすいていないのだが、駅弁を前にすると早く食べたくなってきた。横濱という旧字体を使い、パッケージには赤レンガ倉庫が描かれ、レトロ感を醸しだしている。左側にはオムレツに包まれたチキンライス、右側にはハンバーグ、ポテトフライ、シウマイ、サラダなどが入っている。デミグラスソースは別の袋に入っていて、食べる前に自分でかけるようになっている。
駅弁なので、できたてのふわふわ感はないが、しっとりとした味わいでボリュームもある。横浜なのでシウマイが1個入っているのもうれしい。そのほか小さめのハンバーグやポテトもまずまずだ。こういった洋食風の駅弁はほとんどないので、これからも育っていってほしい。
静岡、名古屋と乗客を増やしたが、それでも30%程度の乗車率で、3人がけの方はほとんど客はいない。朝早く起きたこともあって新大阪まで半分寝ながら過ごす。
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