南部縦貫鉄道
2006年5月、かつて南部縦貫鉄道で活躍していたレールバスに乗るため、青森県七戸までやってきました。南部縦貫鉄道は1962年の開業で、東北本線の野辺地とここ七戸の間20.9kmで運行されていましたが、残念ながら1997年廃止になった私鉄です。しかし、年1回5月に南部縦貫レールバス愛好会により、体験乗車会が開かれており、それに乗りに行ったわけです。テツもたくさん来ていますが、地元の人もそれに劣らず大勢来ています。
レールバスはご覧の通り丸っこい車両で大きさもバスと同じ、車軸も前に一つ、後ろに一つで、バスと同じようにクラッチ操作でギアチェンジを行う、マニュアル車です。バスと違うのは前後に運転席があることと停車ブザーがないことくらいでしょうか。かつての七戸駅構内がイベント会場になっており、そこを2往復します。現役時代もそうだったのですが、発車時にエンストするのではないかと思うほど、車体が大きく振動して出発します。駅構内の短い距離を行ったりきたりするだけなので、スピードはそれほどでないのですが、騒音、振動は車両の大きさに比較してなかなかのものがあります。2枚目の写真がぶれているのはそのためです。運転士は進行方向が変わる都度、チェンジレバーを抜き取って車内を前後に移動します。こどもたちだけでなく、大人もそれを珍しそうに見ています。
この車両は、私と同じ年なので末永くがんばってもらいたいと思います。
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