犬山モノレール
2008年7月、名鉄7000系に乗り終えた後、犬山モノレールに乗りに来ました。このモノレールは、正式にはモンキーパークモノレール線と言い、犬山遊園駅・動物園駅間1.2kmで運行されていますが、2008年12月27日で運行を終了することになり、そのお別れ乗車に来たわけです。
起点の犬山遊園駅は、名鉄犬山線の真上に設置されていますが、いったん犬山線の改札口を出て乗り換えるようになっています。赤、青、黄の派手な塗装の跨座式モノレール3両編成で、運転席からはパノラマカー同様前面展望が楽しめます。事前にインターネットで調べた時刻では日中は30分間隔のはずでしたが、駅の時刻表を見ると15分間隔でした。しかも発車時刻になっても運転士は現れず、定刻を遅れること2分位してからあわてるでもなく悠然とやってきて、やおら運転席に乗り込み、出発しました。ずいぶんラフな運行形態です。
約2分で中間駅の成田山駅で左手に大聖寺という立派なお寺が見えます。成田山駅を出ると、モノレールらしからぬ山間の急勾配を登り始め、約2分で終点の動物園駅に着きました。ここは日本モンキーパークという動物園兼遊園地の玄関口になっているのですが、駅の出口とモンキーパークの入り口が一緒になっていて、駅を出た客はモンキーパークに入るしかなく、モンキーパークの入園券を持っていないと駅を出られないのです。私は特に遊園地に入るつもりもない一人旅の寂しいテツなので、駅の女性係員に「駅の写真だけ撮りたいのですが・・・」と恐る恐る申し出ると、「どうぞ、結構です」とあっさりと撮影許可が出ました。3枚目の写真がそれです。JR東日本鶴見線の海芝浦駅も駅の出口と東芝の工場の入り口が一緒になっていて、工場の社員でないと駅を出られないようになっていますが、それと同じ構造です。
1962年開業で私と同じ年ですが施設老朽化のため残念ながら廃止されました。しかし、日立製のこのモノレールの技術が東京の羽田モノレールに活かされており、日本のモノレール技術の草分け的存在でもありました。
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