北陸鉄道石川線
平成20年12月31日、正月休みを利用して石川県にある北陸鉄道石川線に乗りにきました。この線は末端区間の鶴来ー加賀一の宮間が平成21年に廃止される予定で、そのお別れ乗車に来たのです。前回この線に乗ったのは今から25年も前のことで、その時は終点がもっと先の白山下という駅でしたが、だんだん線が短くなってきています。
まずこの線に乗るには、この線の起点の野町駅まで行かねばなりません。野町駅は他の鉄道線と接していないので、金沢駅からだとバスを利用するしかありません。野町駅はなぜこんなところに駅があるのかと不思議に思うような住宅地の中に忽然と現われます。駅前商店街もありません。
この線を利用するには一日フリー乗車券が便利です。1000円です。このきっぷでこの石川線と北陸鉄道のもう一つの線(浅野川線)の両方に乗れるのです。石川線を単純に往復するだけでも、もとがとれるといううれしさに加えて、さらにきっぷに金箔が施されていて、ゴージャスな雰囲気が醸し出さ、コレクションとしても優れています。
野町駅発12時27分発の加賀一の宮行きに乗りました。私の他にもう一人テツがいて一生懸命写真を撮っています。前回乗った時は、加速時に車内の照明に電気が回らず、車内がいったん薄暗くなるというおよそ通常の鉄道ではありえない変わった現象が起きる老朽化した車両に乗りましたが、今回はステンレス車両2両の立派なものに変わっていました。
発車してから二つ目の新西金沢はJRとの接続駅になっていて、ここからは7、8人テツが乗ってきました。小学生テツもお父さんと一緒に乗って来ました。廃止までまだ一年近くあるのにこの行動力には感服いたします。2両編成の車内は一般の乗客よりテツの方が多い状態で鶴来駅に到着。
ここから先が廃止される区間で2駅、時間にして5分ほどです。ジリジリと鳴る昔ながらの発車ベルを聞きながら鶴来駅を発車。鶴来駅を出てすぐ短い鉄橋があり、この鉄橋の補修費用が賄えないのが廃止の理由らしいです。その鉄橋をノロノロと渡り、カーブをくねくね曲がって進みます。左手の山が迫ってくると終点加賀一の宮です。
駅に着くとテツたちは皆車両や駅の写真を撮り始めました。私も同様です。駅舎は木造瓦葺平屋建ての古めかしいものですが、白山比羊神社の入り口駅らしい風格もあります。
折り悪しく雪が舞ってきたので写真もそこそこに車内に戻りました。
その後私はフリー乗車券を活かして浅野川線にも乗りに行きました。
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