愛地球博 IMTS
前回、淡路島のイングランドの丘にあるIMTSを紹介しましたが、今回は愛地球博で運行されたIMTS(無人走行バス)を紹介します。2005年に愛知県で開催された愛地球博会場内の移動手段として、IMTS北ゲート駅からIMTS西ゲート駅を経由してIMTSEXSPOドーム駅までの間とIMTSメッセ駅とIMTS西ゲート駅の間、2路線が運行されていました。このうち後者は運行システムのトラブルの関係で私が訪れたときは運休していました。そのため私は前者しか乗れませんでしたが、これは私にとっては不幸中の幸いでした。というのも、法律上は前者が鉄道扱いで、後者がバス扱いなのです。なぜ、同じバスがあるときは鉄道に分類され、あるときはバスに分類されるのかは私にはわかりません。しかし、鉄道全線完乗者たるものとしては前者に乗らなければここに来た意味がないのです。
それはともかく、入場とともにIMTS乗り場にやってきました。朝一番に乗りに来たので行列はなく、ほとんどすぐ乗れました。淡路島のIMTSは普通のバスでしたが、ここのは近未来的なスタイルをしています。さすがトヨタ自動車が運行しているだけはあります。運転席にはモリゾー、助手席にはキッコロが座っています。無人運転の証しです。
運転は、スピードが出ていないためかスムーズで、へたなバスの運転手よりよほど快適です。カーブになるとハンドルがひとりでに、グッグッグッと回転してカーブを抜けていきます。また、ここのIMTSは隊列走行を行っています。前のバスとの距離やスピードを判断しながら、衝突しないように至近距離を一定間隔で走行するのです。これは鉄道にはできない芸当です。
所要時間は途中駅(IMTS西ゲート駅)の停車時間も含め、10分弱だったと思いますが、これで私の鉄道乗車記録が一つ増えたわけです。当然ながら、このIMTSは愛地球博の閉幕とともに廃線になりました。
(キッコロゴンドラからの車窓)
(モリゾーゴンドラ)
また、会場には会場内の移動手段として、ロープウェイが2本運行されていました。ロープウェイも広い意味で鉄道に分類される乗り物(索道)なので、あわせて乗ってきました。モリゾーゴンドラとキッコロゴンドラです。モリゾーゴンドラの方は会場外を走行する区間があるので、窓ガラスが自動的に曇って外が見えなくなる装置が導入されていました。
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