立山砂防軌道
立山カルデラ砂防体験学習会の抽選に当選し、2007年8月に立山に行ってきました。これは、立山カルデラ砂防博物館が毎年夏から秋にかけて開催しているもので、立山の砂防の状況を、砂防軌道の乗車を通じて学習するものです。今から約150年ほど前の安政の大地震で立山の大鳶山、子鳶山が崩壊し、その土砂が常願寺川に流れ込んだことから、下流の住民を守るために砂防の必要性が発生したものです。その砂防工事にあたっては、道路の整備が十分でなかったこともあり、この砂防軌道が大きな役割を果たしてきました。この立山カルデラは、実は立山黒部アルペンルートの観光地弥陀ヶ原のすぐ隣にあります。こんな大観光地の裏側にまったく別の世界が広がっているのが意外でした。スイッチバックを繰り返し、約1時間で山上まで登ります。コースは2班に分かれ、1班が登りトロッコ組、もう1班が降りトロッコ組です。体験学習会はトロッコに乗るだけでなく、バスで立山カルデラ内の各地を見学して回ります。もちろん学習会自体も非常にためになるものでしたが、私にとっては、この砂防軌道に乗れること自体が最大の喜びでした。
1両のDLが3両の客車を牽きます。ヘルメットをつけて乗車します。1両に9人乗れます。
鳶山というヘッドマークをつけています。
スイッチバックの連続です。全部で38段あるそうです。
起点の千寿ケ原から終点の水谷まで距離は18km、標高差640m,間に駅らしきものが4箇所ほどありましたが、乗降できません。
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