真室川森林鉄道
2007年9月、山形県の真室川にある真室川森林鉄道に乗りに来た。奥羽本線の釜淵駅からはかつて全長28kmの森林鉄道が延びていたが、トラック輸送の進展で昭和37年廃止されてしまった。しかし、その後真室川町の温泉保養施設「梅里苑」の園内施設として復元された。園内の1周1kmくらいにエンドレスループ線が敷設され、そこをディーゼル機関車が1両の客車を引いて運行しているのである。
運行は、土日祝日の11時、13時、15時の3回しかなく、しかも日曜日には真室川駅からここへ来るバスが運休になるという不便なところで、基本的に自家用車で来る人しか想定していない不親切な施設である。したがって私もわざわざマイカーでやってきた。
乗り場は1ヵ所。ウッドデッキ風の駅で屋根もない。写真で見ると分からないが、結構雨が降っている。発車時刻近くになると、客がチラホラ現れ、ちょうど10人くらいになった。運転士から乗車券を購入。わずか100円で採算は度外視されている。車両の後部には、丸太を積み込む貨車がダミーでついている。
車内はご覧の通りのマッチ箱のようなタイプ。窓にはガラスはなく、透明なビニールシートがかけてあり、雨の時にはシートを下ろす仕組みになっている。
このような野趣あふれる森林の中を、ゴトゴトと進む。スピードは5km/hくらいとの放送あり。森林鉄道としての雰囲気は満点。もう少しアップダウンがあるとなお良かった。
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