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2008年11月30日 (日)

耶馬溪鉄道廃線サイクリング

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昭和50年に廃線になった大分県中津と守実温泉を結ぶ36kmの路線、耶馬溪鉄道の跡地が、サイクリングロードになっている。鉄道廃線紀行などに時折取り上げられる線であるが、それとは別に日経新聞で、日本一のサイクリングロードとして、取り上げられたこともあり、いつか訪れて見たいと思っていたのだ。今回はそこに行って、実際にサイクリングを楽しんできた。

  日豊本線の中津駅からサイクリングロードのある柿坂まではバスになる。まず中津駅から約30分で、青の洞門に到着。ここには、今から240年ほど前に、禅海という僧侶が、ノミと槌だけで掘りぬいたトンネルがある。脇を流れる山国川に落ちて死亡する人が多く、安全に通れるトンネルを掘りぬいたとされる。この先に命を落としてまで向かうべき何かがあったのだろうか。それはともかく、禅海が作ったトンネルは通行料をとったそうで、日本最古の有料道路としても知られる。現在では、その隣にバスも通れるような大きなトンネルが掘られてしまい、せっかくの洞門もだいなしだ。なお、青の洞門とあるが、別にトンネルが青いわけではない。この集落が、青と呼ばれているからだそうだ。

 青の洞門を過ぎると、山国川の対岸にサイクリングロードらしきものが見えてきて、いつしか対岸からこの国道沿いに移ってきて、12時40分、柿坂に着く。ここから5分ほど歩いた場所に、耶馬溪サイクリングターミナルはある。公共の宿やスポーツジムなども併設されているようだ。今回の私の計画は、時間の関係もあり、ここからスタートして10km上流にある守実温泉まで向かい、そこで折り返し、今度はこのサイクリングターミナルを通過して、先ほどの青の洞門まで向かう約30kmの行程だ。守実温泉と青の洞門では乗り捨てができるようになっている。

200710kyusyu_035 受付で申込書に記入し、乗り捨て料金込みで1200円を支払う。自転車の倉庫に案内され、「お好きな自転車を」と言われる。マウンテンバイクや軽快自転車、二人乗り自転車などがある。その中で私は、一番大きな27インチの軽快自転車を選んだ。27インチというと相当大きな自転車を想像されるかもしれないが、実際には画像のとおりでそれほどでもない。

 午後1時、サイクリングターミナルを出発。まずここから10km上流にある守実温泉に向かう。耶馬溪鉄道のディーゼルカーになったような気分でスタート。単線鉄道の跡地なので、3mほどの幅しかないが、ひとりで走るには十分だ。いきなり、トンネルがいくつか連続する。照明も点いていて、ところどころ明り取りの窓もあったりする。山国川に沿って上り勾配となるが、鉄道線路の上り勾配なので、それほどきつくはなく、快適なサイクリングだ。平均斜度は、1000分の10ほどらしい。かつてのJRの横川~軽井沢間は1000分の67、蒸気機関車が登れる最急勾配は1000分の25だから、ほとんど平坦といっていいかもしれない。そんなところも、日本一のサイクリングロードに選ばれた理由かもしれない。

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15分ほど走ると、下郷駅の跡地につく。トイレと休憩所を兼ねた施設になっている。ホームのようにそこだけ一段高くなっている。駅名票では、隣の駅がもう終点の守実温泉となっているが、実際にはその間に4駅あった。

200710kyusyu_004  鉄道の線路跡らしく緩やかなカーブの続く道を行く。あたりはちょうど稲刈りの季節で、あちこちでコンバインが活躍していた。今日の気温はおそらく25、6度だろうが、半そでのTシャツで走っていると、発生する汗の量と、風を受けて蒸発する汗の量が一致するのか、汗をかく感じがまったくない。自転車専用道なので、車を気にする必要はないのも、気持ちのよい一因かもしれない。

 のんびり走って、ところどころで写真を撮ったりしたが、約1時間で守実温泉着。終点のあたりは、スケートリンクや多目的ホールなどがある立派な公共施設「コアやまくに」になっており、かつてここが鉄道の終点であった面影を残すものはまったくなかった。少し休憩をとり、約20km下流にある青の洞門に向かう。時折サイクリングを楽しむ人とすれ違う。家族連れの人、本格的自転車のツーリングのグループの人、私のようにひとりで楽しむ人等々、いろいろだ。

 スター地点の柿坂には、今度は約40分で到着。行きは上り坂であったのといろいろ写真を撮ったりしたので、時間がかかったが、普通に走ればこれくらいだ。時速15kmだ。

 柿坂を過ぎ、5分ほどいくと、このサイクリングロードを紹介する写真の多くが、採用しているカーブした鉄橋にさしかかった。この鉄橋の手前には、写真撮影用のスペースまで設けられていた。鉄橋は建設コストが高いので、極力直線で作るのが一般的で、カーブした鉄橋は珍しい。

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 いくつかの駅跡地で休みながら進む。下り勾配なので、基本的には楽なサイクリングではあるが、途中からけっこう向かい風が強くなってきて、平坦な道の割りに進みが遅くなってきた。筋肉痛など感じないが、脚力も弱ってきたのだろう。

 柿坂から45分で青の洞門の自転車乗り捨て場に到着。乗り捨て場と言っても誰か係員がいるわけではなく、路肩にスペースが設けられ、そこにサイクリングターミナルでもらったチェーン錠で自転車をくくりつけるだけである。

 サイクリングロード自体はまだこの先も続くが、時間の関係もあり、ここで終了とする。天候もよく、自動車もなく、景色もよく、とても楽しいサイクリングであった。鉄道に乗るばかりでは運動不足になってしまうので、たまにはこういうのもよいだろう。他の地域にも廃線跡を利用したサイクリングロードがあるので、利用して見たいと思った。

 青の洞門の自転車置き場からは、実際の青の洞門までは、歩いて10分ほどかかる。往きのバスの中から一応は眺めたが、実際に自分の足で歩いてみて、16時11分のバスで中津駅へと戻った。

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