さよなら0系新幹線
京阪中之島線に乗車した翌日、こだま639号に乗りました。このこだま号は写真のとおり0系で運行されています。 0系は今年の11月で引退することになっているので、お別れ乗車ということです。
昔は新幹線といえば、この0系しかなく特にありがたみを感じることもありませんでしたが、いよいよ引退というとになり、どうしても乗っておきたくなりました。私が初めて乗った新幹線も当然0系でしたし、人生の節目、節目に乗ったのも0系でした。それぞれの思い出を乗せて走ってきたわけです。
このこだまは、新大阪駅発7時59分で博多駅まで各駅に停車するもので、私はもちろん博多まで乗車しました。入線時刻の7時47分前にホームに上がりましたが、すでに先客でいっぱいで、思うように写真が撮れません。
通常は指定席は1両なのですが、今日は2両充てられていました。私と同じお別れ乗車の客が大部分で、私のような一人旅から、グループ、家族連れなど様々ですが、皆お目当てはこの0系です。指定席は7割の乗車率、一方自由席は空席の方が多いくらいでした。特に喫煙車の自由席は10%程度でした。
定刻に発車します。スムーズな発進でうれしくなります。加速は今の新幹線からすると物足りない気もしますが、それも貫禄です。ゆっくりと加速し、速度がのってくると、空調の音が大きく、走行音があまり聞こえません。トンネルに入ると、車体がメリメリと音を立て、へこんできました。これも昔ながらの感覚で、窓側の席に座っているとそれがよく分かります。停車駅のアナウンスの前には、例の「ド、ミ、ソ、ド」という音が鳴ります。これも昔ながらです。いたるところに、国鉄の香り、昭和の香りがします。車両の銘板を見ると昭和59年製とありました。
待避線のある駅ではほとんど通過待ちをし、特に相生駅では13分も停車しました。ふだんなら皆呆れてしまいますが、今日ばかりはこの時間を利用して写真を取り巻くっています。
岡山で下車客があり、車内がすいてきました。この後も乗る客より降りる客の方が多く、すいてくる一方です。私は博多まで乗りとおしましたが、テツと言えども全区間を堪能する物好きはそういないようです。博多までの所要時間は約5時間で、のぞみなら東京から博多まで走りきる時間ですが、停車時間にホームで写真撮影を楽しんだりしたので、まったく疲れず、ほとんど居眠りもしませんでした。
あと1ヶ月ほどの活躍ですが、最後までがんばってもらいたいと思いました。
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