伊豆急全線ウオーク6(今井浜海岸→伊豆稲取)
当初の計画ではこの今井浜海岸駅で終了する予定だったが、まだ時間があり、少し疲れは出てきたが、昼食をとれば回復しそうな気がしたので、次の伊豆稲取駅まで進むことにした。マップによれば伊豆稲取駅までは、10.7km、標準所要時間は2時間45分となっている。今までのケースでは、特に無理をしなくても標準所要時間よりかなり早めに着いてきたので、まだ14時前だし、ゴールの17時までには、多少ゆっくり歩いても十分間に合うだろうという計算だった。しかし、すでに23kmほど歩き、実はかなり体力を消耗していることに、このときは気づいていなかった。
駅のベンチでさっき買ったランチパックを食べ、足腰に特段痛みのないことを確認し、13時50分今井浜海岸駅を後にした。
しばらく海岸沿いを行くコースになる。サーファー風の人が歩いていたりする。結構日差しが強くなってきて、今井浜海岸駅からいくらも歩いていないのに、だいぶばててきたのを感じる。やっぱりさっきの駅でやめておけばよかったかなという思いも出てきた。
田尻海岸というバス停を過ぎると、向こうから中年の男女がやってきた。いかにもウオーキング参加者という風体だ。前回参加した時は伊東から下田まで片道を行くルートだったので、他の参加者を追い抜いたり、追い抜かれたりすることはあっても、すれ違うことはなかったが、今回はそれがあるのだ。
すれ違うとき、向こうから声をかけてきた。「今年のルートはアップダウンがきついですよ、私たちは今日片瀬白田の駅から来ました、この先やぶ蚊が多いので気をつけて」等々、誰も話し相手がいなかったのか、夫婦ともども機関銃のように話しかけてきた。私も「あと15分くらいで今井浜海岸の駅ですよ、私は下田から歩いてきました、お気をつけて」と愛想よく答えてあげた。
国道に出ると、急な上り坂になった。乗用車もシフトダウンして登っていく感じだ。そんな上り坂が15分ほど続き、だいぶこたえてきた。坂の途中にオレンジセンターというバス停があり、たまたまそこにベンチがあったので、そこで小休止。お菓子を食べて5分ほど休む。筋肉痛の症状も出てきた、ひざの裏側や足首が痛くなってきた。このあたりで伊豆稲取駅までの行程の3分の1くらいの地点なので先が思いやられる。今井浜海岸駅での安易な選択が後悔されてきた。
途中の自販機でサントリーウーロン茶を購入。まだ河津で買った爽健美茶は残っていたが、これからに備えておく。
長野というバス停から国道を離れ山道に入るとともに、当然上り坂になってきた。ときおり農作業の軽トラックが傍らを行く。ヒッチハイクして乗せていってもらいたいくらい。
仲ヶ野というバス停でマップ上は直進するように書かれているように見えるがよく見ると右に曲がるようになっていて、ここから一段と急坂になってきた。樹木がうっそうと繁っているので、日差しは強くないが腕を見ると真っ赤になっている。おそらく顔も同じだろう。
急坂の途中で道の脇に大きな岩があったので、そこで2回目の小休止。ここで爽健美茶を飲み干す。筋肉痛はますます激しくなってきた。その間何台かの車が通り過ぎる。助けを求めたいくらいだが、ここであきらめては意味がないので、ぐっとこらえる。
再びスタートする。歩みはきわめてゆっくりになってきて、エベレスト登山の人々はどんな気持ちで登っているのだろうか、引き返す勇気とはどういうものだろうかなどと考えながら、腰に手をあてながら、斜面を登っていく。
伊豆見高入谷高原温泉の前を通過。ここが問題の回答があるところ。しっかりデジカメに収める。ここがスタート地点からちょうど6kmで、1時間20分かかっている。のこり5kmでゴール時限の17時までは1時間50分ある。ここからは下り中心なのでなんとかいけそうではあるものの、足の筋肉は相当に疲労している。
入谷公民館を過ぎると、急な下り勾配になり、ちょうど石垣があり、腰をかけるのに好都合だったのでそこで3回目の休憩。残りは3kmちょっとのはずだか、休まずにはいられない。休んでいると地元の小学校低学年の男の子たちが5、6人全速力で坂をかけおりていく。よく転ばないものだとうらやましく眺める。
5分ほど休み、再スタート。腕をみるとパンパンに膨れ上がっている。日差しのせいもあるが、すでに3本のペットボトルを飲み干し、4本目も半分くらい飲んだので、その影響もあるのだろう。
愛宕神社で左に曲がるところを気付かずに直進したため、少し遠回りをしてしまい、疲れに拍車をかける。足をさすりながら、稲取の街に入り、16時15分、日も傾きかけた稲取駅にようやくたどり着いた。しかし駅員に疲労困憊したさまを見られるのもカッコ悪いので、最後の力を振り絞り、窓口で切手を受け取る。切手のデザインは、ノーマルのリゾート21だった。3回も休憩し10.7kmを2時間25分もかかったが、それでも標準時間より20分ほど早かった。次回からはもう少しペースを落としたほうがよさそうだ。結局、今日1日で34kmも歩いたわけで、山手線1周くらいの距離になる。しかもアップダウンが相当にあったから、実際の距離以上のものがあるだろう。
帰りは途中伊東駅から東京行きの直通列車があり、グリーン車も連結されていたので、そのお世話になった。普通車でも十分座れたが、この選択は正解だった。横浜駅までの約2時間弱を、前の座席をこちら側に回転させてワンボックス占領し足を伸ばすことができ、筋肉痛をいたわることができたからである。しかも料金は750円のホリデー割引料金だ。伊豆稲取駅で買ったかわはぎロールというおつまみを肴にほろよい気分でいると、車掌が普通車の客に向かって「車内が混んでいるので座席に荷物を置かずに、一人でも多く人が座れるように協力してほしい」旨の放送を繰り返していた。
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