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2023年10月 2日 (月)

大人の休日パススペシャルグリーン車用の旅(根室本線廃止予定区間)

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東鹿越から富良野まではバス代行ではないが、利用者が少ないので来年鉄道線が廃止されることになっている。車両は数が減っているキハ40でこれに乗れるのもあと何年だろう。客は全員がバスから乗り換えた人だ。

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9時16分、東鹿越を出発。すぐに右手にかなやま湖が広がる。かなやま湖を過ぎるとホイッスルが鳴って急停車した。また鹿が出たようだ。現場に3分ほど停車したが何事もなく運転を再開した。再開後に運転士が「急停車でケガをされたり気分が悪くなったりした人がいれば申し出てほしい」とアナウンスした。こういうのは初めて聞いた。

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途中の布部駅。このあたりはホームと駅舎の間にスペースがある駅が多い。途中駅の乗降はほとんどなく、結局東鹿越・富良野間で乗ってきた一般客は3人だけだった。廃線が決まっていなければこの3人しか乗っていなかったわけで、乗り鉄のパワーを地方鉄道の活性化に活用する手立てはないのだろうかといつも思う。

ところで私は大人の休日パスでこの区間を乗車したが、どの線でも乗れるフリーきっぷで乗車した場合この区間にどれだけ売り上げが計上されるのだろうか。線区の距離按分で売り上げが計上されるのか、発売した駅が属する線区の売り上げとなってしまうのか、それとも別のルールがあるのか、まさかどんぶり勘定でやっているわけはなく、キチンとした原価計算に基づいて計算されているのだろうが、いつも気になる。線区ごとの利用者数とともに営業係数も廃線を左右する重要な要素だからだ。

2023年10月 1日 (日)

大人の休日パススペシャルグリーン車用の旅(根室本線代行バス)

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サホロリゾートを発車し、狩勝峠の上りになりバスは登坂車線を進む。あたりは霧で視界が効かない。晴れていれば十勝平野の絶景が広がるところだ。宮脇俊三さんの時刻表昭和史の中でも、旧制中学4年の時初めて北海道狩を旅した際、長年楽しみにしてきた狩勝峠が霧で何も見えずがっかりするくだりがあったが、それを思い出す。

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峠を下ると霧も晴れてきた。バス代行区間の一駅目の落合駅。駅舎は意外ときれいな状態が保たれていた。駅構内の跨線橋は閉鎖され使用できないようになっていた。ここからは1名乗ってきた。

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続いて幾寅駅。こちらは高倉健の映画「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台になった駅。今も訪れる人が多いと思われる。ここでも1名乗ってきた。

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幾寅・東鹿越間にある踏切。今は列車が来ないのでバスは一時停止せずに通過した。

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バス代行の終点東鹿越駅に到着。途中道が混んだ訳でもないのに2分遅れでの到着となった。結局、代行バスには一般客と思われる人は私の見る限りは赤ちゃんを連れた女性1名だけで、他は全員廃線前にこの区間を乗っておこうとする人たちだった。元から人口が少ないのと運転本数が少なすぎて地元の人にとっては利用したくても利用できないのが実情だろう。

前回私がこの区間を訪れた時の記事はこちら。http://mktabi.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-b7e7.html

2023年9月30日 (土)

大人の休日パススペシャルグリーン車用の旅(とかち2号)

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帯広に一泊し、今日は根室本線の廃止予定区間に乗車する。東横インの無料朝食は6時30分からだが、列車の関係で6時20分頃チェックアウトしないといけないのは残念だ。

帯広発6時45分のとかち2号札幌行きにまず乗車する。グリーン車用パスを持っているが短区間なので自由席に乗る。自由席は1両しか連結しておらず、帯広発車時点で半分近く席が埋まっている。おとといからずっとグリーン車に乗っているので普通車は席は薄っぺらで、シートピッチも狭いので圧迫感がある。この3日でぜいたく病にかかったようだ。車内には写真を撮りまくっている年配の男性が2人いる。ひょっとすると彼らも廃止予定区間に乗りに行くかもしれない。十勝地方らしい広い農地が広がっているが、雨が降りそうな天気なのは残念だ。

車掌が検札に来るのは自由席ならではだ。グリーン車や普通車指定席は指定券発売データと照らし合わして検札が省略されるからだ。私がパスを見せると下車駅を聞かれ、車掌はそれを端末に入力していた。以前は手書きの記録表にメモしていたが、端末に自由席の客がどこまで乗るか個別に入力する機能が付いているようだ。

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新得着7時16分。先ほど写真を撮りまくっていた男性も下車した。ここから2016年の集中豪雨による災害不通区間の代行バスに乗る。代行バスは列車扱いなので駅の発車案内板に発車時刻が表示され、発車ホームは「駅前」と表示されていた。乗り場は駅を出て左手すぐのところにある。発車が8時ちょうどなので少し時間があるので駅前を散策したりして時を過ごす。駅前は工事中で更地になっていた。今後どうなるか楽しみだ。

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代行バスは発車の10分くらい前にやってきた。ふらのバスの大型観光バスだ。運転手にきっぷを見せると「どうぞ」と言って見もしない。バスの運行だけ委託され、乗車券のチェックまでは求められていないのだろう。これは下車する時も同じだったから無賃で乗ろうと思えば乗れてしまう。乗客は6名で全員が先ほどのとかちから降りた人たちだ。今日の乗客はこれでおしまいかと思ったら帯広からの普通列車が到着すると続々と乗り換えてきて結局20名くらいになった。なぜか全てひとり旅の人でバスの窓側の席がほぼ埋まる混み具合になった。

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バスは定刻に新得駅前を発車し、国道を狩勝峠方面に進む。法定速度を正確に守っているので後方から来る車が次々と追い越していく。

代行バスだが、このバスはサホロリゾートの利用者の送迎も兼ねているのでホテルに寄り道したが、ホテルからは誰も乗ってこなかった。

2023年9月29日 (金)

大人の休日パススペシャルグリーン車用の旅(とかち5号)

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電車事業所入線体験を終えて、札幌駅まで歩いて戻る。札幌からは15時51分発のとかち5号で帯広に向かう。今回の旅3本目のグリーン車だ。編成は4両でグリーン車は先頭車だ。座席の構造は今朝乗ってきた北斗3号と同じで2列・1列の構造になっていて、私は1人席を予約してある。

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札幌の街を歩いてのどが渇いたのでビールで水分補給をする。札幌発の時点では3分の1くらいの乗車だったが、南千歳でかなり乗ってきて8割方席が埋まった。

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南千歳から石勝線に入り、高速運転を行う。新夕張から先はほとんど原生林のようなところを走り、北海道に来たことを実感する。石勝線は高規格路線だが全線単線で、駅間も長く信号場が設けられ列車交換ができるようになっているところも多い。トマムでは上り貨物列車と交換した。このあたりで日没を迎え、だんだんと薄暗くなってきた。

狩勝峠を越えて下り勾配を進んでいるとホイッスルがなるとともに非常ブレーキがかかった。すぐに車掌による放送があり、鹿が線路上に現れたようだ。鹿はどこかに逃げたらしく再び加速を始めた。「エゾシカなどの野生動物が多数出没する区間を走行します。急ブレーキにご注意ください」という自動放送もよく聞く。野生動物が逃げてくれればいいが、跳ね飛ばしたりしたらブレーキなどの安全確認やクマなどの場合は地元猟友会を手配し処置を依頼しないといけないなど長時間の停車を余儀なくされることもあるらしい。

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そんなことがあったものの列車は定刻18時36分に帯広に到着。今夜の宿も東横インだが、昨日と違いカレーライスのサービスはなかった。

2023年9月28日 (木)

大人の休日パススペシャルグリーン車用の旅(電車事業所入線)

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Nさんのお話しが続く中、電車事業所前停留所を過ぎ、市電車庫の前を通り越したところにある本線上で停車した。ここで方向転換して内回り線から外回り線への渡り線を通り、再び停車する。

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ここから本線は右折するが、我々の車両は車庫に入るので交差点を直進した。車庫線は複線で分岐する。

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車庫に入るとすぐにいったん単線となるが、

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すぐにいくつにも線路が分岐し、いちばん左の線に入り停車した。ここでトイレ休憩を兼ねて全員下車する。

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左手奥が電車事業所の建物。ヘッドマークは札幌LRTの会製作のもの。

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検修庫が6番線まであり、さらにその奥にもループ状に線路が広がっているらしい。構内では車両の入換があるので注意して撮影してほしいとの指示があり、奥までは行けなかった。

約10分後車庫を出発し内回り線をすすきのに向けて進んで行く。14時20分、すすきの停留所でいったん停止したのち、すぐ折り返して貸切電車専用ホームに入り解散となった。札幌LRTの会の熱意を感じるとともに、沿線案内もためになり、参加者も多く盛況で、これで無料で乗れるのは申し訳ない気持ちだ。寄付などを受け付けてくれるならば申し出をしたい気持ちになった。

2023年9月27日 (水)

大人の休日パススペシャルグリーン車用の旅(すすきの出発)

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集合時間の10分前頃に再び貸切電車専用の乗り場に行くとすでに数名の参加者と主催者が集まっていた。名前を申し出て参加が認められた。特に札幌市民であることなどの確認は求められなかった。貸切電車は内回り線からきて、いったんすすきの停留所に停車したのち、折り返して専用ホームに入ってきた。使用される車両は昔の塗装に塗り替えたリバイバルカラーの243号車で、塗装資金はクラウドファンディングで調達した。

参加者は27名でロングシートの車内は満席だ。参加者は地元の高齢者が多く、乗り鉄は私以外にいない。

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13時01分、専用ホームを左に分岐してすぐにすすきの停留所に停車する。わずか10mほどの区間だが、めったに乗れない区間を制覇した。

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この貸切電車は札幌LRTの会の運行で、同会は市電の札幌駅前延伸を目指した活動をしており、今回のイベントは札幌市電の便利さを体感してもらうことで延伸気運を盛り上げる貸切試乗会という位置付けになっており、無料で乗車できる。札幌LRTの会ではそのほかにも10月には路面電車や地域交通の専門家などを招いてパネルディスカッションなども予定されている。主催者のあいさつに続いて地元のNさんから電車の進行に合わせて各停留所周辺の街の歴史などの詳細な案内が行われる。レジュメまで用意してくれていて後から振り返るにも最高だ。案内が詳しすぎて次の停留所までにその街の説明が終わらないほどだ。

2023年9月26日 (火)

大人の休日パススペシャルグリーン車用の旅(すすきの停留所)

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札幌駅に11時28分に到着。これから札幌LRTの会主催による貸切電車LRT号に乗車する。このイベントは乗り鉄仲間のSさんから教えてもらったものだ。すすきのにある貸切電車専用乗り場から出発し内回り線を走行し、電車事業所にある車庫に入った後、再びすすきの停留所に戻って来るルートで運行される。こういう普段乗れない線に乗れるとなればこれに乗らない手はない。Sさんからの情報を得て申し込んだところ翌日には参加承諾のメールが届いていたが、迷惑メールに振り分けられていて、落選したものと思い込んでいた。

集合はすすきの停留所に12時45分なので少し時間があるので札幌駅から歩いて行こうと思う。荷物があるので札幌駅でコインロッカーを利用しようと思っていたら全て使用中だった。私の他にもロッカーを探してウロウロしている人を多く見かけた。北海道新幹線工事の関係もあって設置台数が減っているのだろうか。

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この日の札幌は気温が28度だが、その割りに日差しが強いので地下街を歩いて大通り公園まで来た。ここで昼食代わりにとうもろこしを食べてみた。販売ワゴンが出ていて1本400円でアツアツを食べられる。

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大通り公園からさらに地下街を歩き、すすきの停留所に到着した。すすきの停留所の西側に外回り線と内回り線の間にY線方式の引き上げ線があり、ここに小ぶりなホームが設置され貸切電車専用の乗り場になっている。ここが集合場所で私は12時20分頃着いたがまだ誰も来ていなかった。

2023年9月25日 (月)

大人の休日パススペシャルグリーン車用の旅(北斗3号)

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7時40分頃ホテルをチェックアウトし、新函館北斗発7時57分の北斗3号に乗車する。グリーン車の2回目である。JR北海道のグリーン車は通路をはさんで2人席と1人席の構成で私は進行方向左側の1人席を予約してある。JR東日本の在来線のグリーン車は横4人だから、こちらの方がゆったりしている。フットレスト付きでリクライニングは手動式になっている。新函館北斗発車時点でグリーン車は半分程度の埋まり具合で、大人の休日パススペシャルのグリーン車用を利用している人がいるのかどうかは外見上は判別が付かないが、大半が50歳以上の人と見受けられた。

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車内の自動放送はFM東京の元アナウンサー大橋俊夫さんで、落ち着いた低音のボイスを聞くと北海道に来たことを実感する。

列車はディーゼル音を響かせながら大沼付近を走行する。こんなきれいな沼のすぐ近くを走るのは北海道ならではだ。

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最初の停車駅森を出ると右手に噴火湾が広がる。そこを加速音も高らかにダイナミックに走行する。

長万部に9時05分に到着。ここは北海道新幹線の駅ができるところだが駅周辺で工事が行われている気配がまったく感じられず心配になる。

白老駅の到着案内では日本語に続いてアイヌ語での放送が行われた。どういう意味だろうと思っていると続いて「民俗共生象徴空間ウポポイにお越しの方はこちらでお降りくださいという意味です」と大橋俊夫さんの声で解説が行われた。

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北広島を過ぎると左手にエスコンフィールド北海道が見えてきた。北海道日本ハムファイターズの本拠地だ。四角い建物なので外見では野球場とは思えない。新駅を建設する計画があるが、工費が100億円以上で完成までも7年を要するという。もっと早く駅建設と球場建設を一体に取り組めなかったのだろうかと思う。

2023年9月24日 (日)

大人の休日パススペシャルグリーン車用の旅(東横イン新函館北斗駅前店)

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今夜の宿は新函館北斗駅前にある東横インだ。この日の北海道はどこも予約を取るのが難しかったが、ここだけ急にキャンセルが出たのか1週間前の時点で7室も空きがあり何とか予約できた。夏休みも終わった時期だが、土曜日の道内はどこも混んでいるようだ。

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フロント前に設置された機械でのチェックイン手続きを終えて部屋に行こうとすると、入り口奥でカレーの無料サービスが行われていた。先ほど新幹線の中でチキン弁当を食べたばかりでお腹は空いていないが、ただで食べられるならばこれを逃す手はない。グリーン車で優雅に旅をしているのにセコイ話だが無料となると飛びついてしまうのは哀しい性だ。部屋に持ち込めるようになっていたので、シャワーを浴びた後、早い夜食としていただいた。

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翌朝の朝食会場はスポーツ大会に参加する感じ子どもたちが多く、6時40分頃に行ったときは満席で、それから30分くらいしてもう一度行ってみた。相変わらず栄養のバランスとはほど遠い内容だが、私としてはサラダが多いチョイスになっている。

2023年9月23日 (土)

大人の休日パススペシャルグリーン車用の旅(はやぶさ31号新函館北斗まで)

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盛岡に17時32分に到着し、ここで前に連結していたこまちを切り離す。この様子は見逃せない。子どもだけでなく老若男女がカメラを構えて撮影している。切り離しが終わると急いで車内に戻らなければならない。はやぶさも2分後に発車してしまうので、モタモタしていると置いて行かれるからだ。ただグリーン車は前から2両目なので移動距離は少なくて済む。

盛岡まではほぼ満席の状態だったが、盛岡では下車する客が多く半分くらいの混みになり、空席が目立つ。私の隣は読書に夢中の気難しそうな男性が大宮から座っている。この男性と隣同士で座っているのも気づまりなので、車掌に空いている席に移動してしたいと申し出る。車掌はタブレット端末で確認して「新函館北斗までの方ですね。こちらに座ってください」と空席に誘導された。これで隣りが空いている席でゆったりできた。グリーン車のシートはゆったりしているものの隣りに見知らぬ人がいるとやはりくつろげない。

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はやぶさ31号は盛岡から先は各駅停車になる。いわて沼宮内、二戸と停車し、18時を過ぎた八戸で日が暮れた。ここで東京駅で買ったチキン弁当で夕食とする。この駅弁はご当地名物など何も入っておらず、鶏の唐揚げとチキンライスだけのシンプルなものだが、東京駅で駅弁を買う時にはこれは外せない。ビールは車内販売で調達した。乗車後に冷えたものを飲みたくなった時はやはり車内販売は欠かせない。

18時39分、新青森着。東京から新青森までの新幹線のグリーン料金は運賃込みで片道23,540円なので、新青森往復で今回の大人の休日パス50,000円分の元が取れる計算になる。ここから先の区間はどこまで乗ってもただのようなものだ。

新青森からはJR北海道の路線になる。グリーン車は大半の客が下車し、残りは10人くらいになった。青函トンネルに入る前にいつものようにトンネルの概要のアナウンスがある。青函トンネルは完成から35年になり、感動は薄れたもののやはりトンネルに入る時は胸が高鳴る。かつて青函連絡船で3時間50分もかかった区間を約22分で抜け、木古内に停車した後、19時44分、終点新函館北斗に到着した。

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